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アマゾン群馬の森の歴史

アマゾン群馬の森、設立まで(1992年〜1996年)

アマゾン群馬の森の旧会館 土地登記へサインする故久保田県議
植え付けられた胡椒とマホガニー アマゾン群馬の森全景の航空写真

 1992年、ブラジル国リオデジャネイロ市で(環境と開発に関する国連会議)地球サミットが開催された。これを契機にアマゾン河口ベレン市を中心に活動する在北伯群馬県人会(会長 岡島博)は群馬県に対してベレン市郊外に残る原生林を保存し、環境保護シンボルの森、百万日系ブラジル人の親睦の森、そして熱帯雨林学術調査の森として「アマゾン群馬の森」構想を具体化するように陳情した。これを受け、群馬県では慎重な審議が繰り返され、1994年には群馬県議会議員全員からの賛同署名が寄せられ、また県国際課を窓口に免税団体、募金の規模、送金方法等の検討が行われた。1995年12月小寺弘之群馬県知事が「アマゾンに群馬の森を作る会」会長に就任、「県民の手によるアマゾンに群馬の森」募金実行委員会(会長 故久保田富一郎県議)が組織され、広く県民に募金を呼びかけ小中学生も50円、100円の善意の募金を行い、幅広い県民の賛同を得て約3,000万円の募金が集まり1996年10月27日に540haの森が正式に購入、特別に「売らない、貸さない、そして譲与しない」と明記され登記が完了した。この間、すでに現地では1995年からコショウとマホガニーの混植栽培試験が開始され、コショウの収益を持って、将来的にアマゾン群馬の森の運営経費に当てるべく計画され、1996年1998年と引き続いてコショウ、マホガニーの植え付けが行われた。

アマゾン群馬の森、会館建設まで(1997年〜1998年)

在北伯群馬県人会会館建設始まる 青空に映える、新装なった県人会館
会館落成式に来伯した第一次植樹団 完成を祝う、久保田県議と岡島政夫氏

 旧会館の老朽化が激しいため、新しい在北伯群馬県人会館(ビジターセンター)と研究棟の建設が計画され、群馬県からの補助金、アサヒビール学術振興財団を始めとする民間寄付金、在北伯群馬県人会自己資金で1998年7月完成した。群馬県は同8月28日から9月7日の間、全国植樹祭の記念事業の一環としてNPO法人森の会が第一次アマゾン群馬の森植樹団(団長 故久保田富一郎県議)を派遣し、在北伯群馬県人会館落成式に参加した高山昇副知事等と記念植樹を行った。植樹団は各種団体、マスコミ、主婦、県海外移住家族会等23名から構成された。同時に群馬の森の調査活動用に富士重工より最新鋭のRV車が贈呈された。

アマゾン群馬の森、(1999年〜2003年)

第一次子ども緑の大使到着 小寺知事と第二次子ども緑の大使
小寺知事、アマゾン群馬の森と命名 ベレン総領事館よりトラクター寄贈。
JICA短期専門家土屋真志氏、来伯 第四次植樹団と県人会理事

 1999年には少学6年生を対象にした「子ども緑の大使」第一次5名を、サポーターとして第二次植樹団8名が来伯された。2000年には小寺弘之群馬県知事がアマゾン群馬の森を訪問して、森の命名の揮毫を行い、第二次「子ども緑の大使」8名、第三次植樹団18名が同行し、現地の子ども達と日伯交流をした。2001年には日本国外務省在ベレン総領事館より「草の根無償資金協力」で農業用トラクターと付属品一式が寄贈され、第四次植樹団10名が11月7日〜10日の日程で来訪した。2002年1月21日〜30日にはJICA、学術経験者、群馬県による調査団が「ブラジル国アマゾン森林保全及び環境教育」のプロジェクト形成を目的に派遣され、その後JICAによる樹木のインベントリー調査が行われた。2003年1月14日〜4月13日、アマゾン群馬の森を中心とした熱帯雨林の有用性を調査し「森林保全、環境教育、森林農業」を中心とした、新たなプロジェクト形成の支援を行うため群馬県から、土屋真志職員がJICA短期専門家として派遣された。2003年8月20日から25日にかけて、群馬県より厳選なる選考によって選ばれたこども緑の大使6名と、久保田順一郎団長以下9名の第5次植樹団が来伯された。

アマゾン群馬の森、プロジェクト群馬での活用(2004年〜2006年)


 2004年1月、群馬県からJICA長期専門家として土屋真志、池田健太郎両氏が来伯され、「東部アマゾン森林保全・環境教育プロジェクト」通称プロジェクト群馬が開始された。ブラジル側カンターパートとしてSECTAM(パラ州科学環境局)をコーディネイター役としてEMBRAPA(ブラジル農牧研究公社)とMUSEU(エミリオゴェルジ博物館)を対象に開始された。森林保全の部門ではアマゾン原産の熱帯果樹展示圃場、アグロフォレストリー展示圃場、ブラジル産マホガニーの害虫防除試験圃場、アサイの栽培圃場などが開設され、近隣の農業者の技術向上に大いに貢献した。こうした活動が、2005年、愛知県で開催された「愛・地球博」において、全世界から応募された236件の中から、地球環境問題の解決と持続可能な社会の構築へ向けて大きな貢献をするものと認められ、「愛・地球賞」の受賞へと繋がった。
 また、原生林では4研究機関『EMBRAPA(ブラジル農牧研究公社)UFPA(パラ連邦大学)MUSEU(エミリオゴェルジ博物館)とエバンドロシャーガス研究所』による、7項目の研究が行われた。
 環境教育面では日本ネイチャーゲーム協会よりネイチャーゲームの手法が導入され、サンタバーバラ郡の教師達を中心に近隣の郡へ大いに普及し、それぞれの学校において、児童生徒達を対象にネイチャーゲームの普及が行われた。2004年度から始まった日伯交流植樹祭は今年2006年に第三回目を迎え、サンタバーバラ郡との共同開催となり、より地元住民を巻き込んだ環境啓蒙活動に発展している。
 
アマゾン群馬の森、今後の展望(2006年〜)

 アマゾン群馬の森は今、RPPN(民有地保護区)の動きや、新しいNGO設立に向けて動き始めた。在北伯群馬県人会という枠に囚われずに、地元サンタバーバラ郡にもっと密着した、そして開かれた組織へと生まれ変わろうとしている。これまでアマゾン群馬の森を暖かく見守って来ていただいた関係者の皆様、今後ともアマゾン群馬の森を宜しくお願い申し上げます。



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Last Up Date : 30/08/2006
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