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トップページ運営組織アマゾン群馬の森10年の歩み第9回 長瀬隆昭さん

アマゾン群馬の森10年の歩み

第9回 長瀬隆昭さん (アマゾニア日伯援護協会会長)

 アマゾン群馬の森、創設10周年を祝して

 今日、アマゾン群馬の森創設10周年記念式典に御招待頂きまして大変ありがとう御座います。
十年前、在北伯群馬県人会並びに、群馬県議会関係の方々の発起により、創設された事業が今日の群馬の森に発展しましたことは、これに関係された方々の多大な努力の賜だと思います。現在では、この様に日本より群馬県子ども緑の大使、植樹団が参加するまでに発展しましたことを心からお祝い致します。
 十年一昔と申しますが、収益のない事業を十年間継続することは大変なご苦労があったことと推察致します。
 特に植林事業は孫の代にその成果が現れると言う事業です。アマゾンの、樹木の成長の早い熱帯雨林でも三十年から五十年の永い年月を要します。原生林には数百年の樹齢を経た巨木もありますが1970年代頃から、ブラジル政府の政策による牧畜奨励を大義名分として、その原生林を無分別に伐採してしまいました。
その結果、土地が有効利用されて牧畜が発展したなら、伐採された樹木も人類の為に役立つことが出来たと慰められた事でしょうが、実情は銀行融資を引き出す手段として、原生林が無差別に伐採され、牧場のまね事をして何万ヘクタールもの原生林が破壊されたのです。銀行融資返済の時期が近づくと、牧場とは名ばかりの荒廃した何万ヘクタールもの土地が、私の居住するアカラ郡近隣にも放置されてあるのが見られます。
 このような自然環境保護に無関心なブラジルの地に、地球の反対側の、日本の数ある県の中から、特に群馬県が自然保護に関心を持って、原生林の保護、植林事業等に多大な努力と援助をなされたことを群馬県の人々は誇りにして下さい。私も同じ日本人として大変嬉しく誇りに感じます。
 自然環境の保護育成と言う事業は長期に亘る努力と経費、労力が必要です。継続して努力せねば実績が上がらない事業です。その事業を継続するには後継者の育成が是非必要です。現在の大人が世を去った後も、この事業を継続する人材が居なければ、すぐに不法侵入者や盗伐が横行してそれまでの努力が無に帰します。
 万里の道も一歩からの例えもありますが、今まで十年間継続された事業ですが、これからさらに未来に向かって、群馬県人だけではなく、我々在伯日系人も日本政府や伯国政府関係機関に働きかけて、多大な関心と援助を継続して貰えるように努力をしなければと思います。
 群馬県子ども緑の大使の皆さん、日本に帰られたら、あなた方の群馬県の大人達が目先の利益に囚われず、地球のため人類の未来のため、自然環境保護に努力している事を未だ知らない近隣の人々に伝え啓蒙して、さらにその輪が他県にも広がるように努力して下さい。
皆さんが成人された後も、自然環境保護育成について関心を持ち、努力されることを切にお願いして、アマゾン群馬の森創設十周年のお祝いの言葉と致します。

 

 


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Last Up Date : 30/06/2006
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