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トップページ運営組織アマゾン群馬の森10年の歩み第1回 久保田順一郎さん

アマゾン群馬の森10年の歩み

第1回 久保田順一郎さん(群馬県議、故久保田富一郎子息)

ブラジル・アマゾン群馬の森10周年記念にむけて 
「アマゾン群馬の森10周年を迎え」

南米大陸をペルーやチリ方面からアンデスを越えてブラジルアマゾン流域に入るとき、1万メートルの上空からの鳥瞰は、表土がそぎ落とされたアンデス山脈以西の光景から一変し、黒々とした熱帯雨林が広がる緑と生命に満ち溢れた広大な大地に変貌する。その国際保護区域であるマナウス以西の熱帯雨林が地球全体の大気のバランスに無くてはならないことを衛星写真以上に航空機からの肉眼で確認させてくれる。
 現在、地球温暖化ガス削減に向けた京都議定書の排出目標は早くも頓挫し、カナダ・モントリオールの環境会議では新たな基準設定に方向を変えている。地球環境保全への取り組みが浪費経済社会や開発途上の国々に成り立たないことは誰もが悲しくも理解するものであるが、温暖化阻止に不可欠な米国や中国の参画がなくとも、参加各国はその努力を続けていくことも、一方では認めるところである。

 1992年リオデジャネイロの第1回世界環境会議に端を発し、1996年、「アマゾン群馬の森」が正式に登録されて以来、多くの関係者の協力と努力がその維持保全活動に向けられ、早くも10年の歳月が流れた。
南米アマゾン河口ベレン市近郊の原生林540haを保存することが、アマゾン河流域の広大な熱帯雨林の保護に役立つことなど、一体誰が想像したであろうか。流域面積に比べたら米粒にも満たない「アマゾン群馬の森」である。しかし、今も企業の底知れぬ欲望の深さがその広大な緑の資源をいとも簡単に食い潰している事を各国際機関の報告は指摘している。生活のために木を切ってきた人々に森林と農業の共存を目指すアグロフォレストリーの考えを理解してもらうことは至難の業かもしれない。木を切ったら木を植えることの意味を知らない人々にいかに森林が大切であるかも教えていかなければならない。ささやかな活動ではあるが、10年の歳月が流れ「アマゾン群馬の森」が本格的に次の世代に語りかけなければならない時代に入って行く。「緑」や花や木々の中に心の安らぎを覚え、林野の中に大自然の摂理を実感できることが何千年もの歳月をかけて人間のDNAの中には埋め込まれて来たに違いない。

故久保田富一郎が残した思想は、その様な緑の大地の恵みを将来の子供達にも残すことである。同時に、それが我々の義務ではないかとすることである。群馬県人会移住60周年を迎えた本年、地球環境の大切さをテーマにした世界万国博覧会・愛知県「愛・地球博」で環境保全に貢献する優れた技術や活動に対する「愛・地球賞」の栄誉に「アマゾン群馬の森」が浴したことは誠に記念すべきことであり、これに関わった多くの関係者の苦労が報われ慶びもまたひとしおと拝察する。

今後も、私たちが日伯友好と環境保全に対し、「アマゾン群馬の森」のささやかでも大きな活動を通じて、両国の信頼の絆を強くし、より多くの人々の賛同を得られるよう幾ばくでも地球環境保全に寄与できることを心から望む者である。

以上



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Last Up Date : 30/12/2005
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